Microsoftが「Fast Ring」テスター向けの最新プレビュービルド「Windows 10 Insider Preview Build 16291 for PC」をリリースした。
Microsoftは今回、主にバグ修正に重点を置いているが、ユーザーが「iPhone」や「Android」搭載スマートフォンで読み始めた記事をPCで引き継いで読めるようにする新機能も追加した。
この機能はMicrosoftのデジタルアシスタント「Cortana」で利用できる。これは、ユーザーが複数のデバイスでリマインダーや通知、SMSを同期することを可能にする既存のCortana機能を拡張するものだ。
Microsoftは「Surface Pro 3」を所有する「Windows Insider Program」登録ユーザーに影響を及ぼすバグの対策も考え出した。これは、Fast RingおよびSlow Ringテスター向けに先週リリースされたビルドをインストールすると、Surface Pro 3が「起動不可能」になる問題だ。「Windows」が適切に読み込まれず、ドットが円形に動く画面でフリーズしたような状態になる。
Microsoftによると、先週の「Build 16288.1」と現行の「Build 16291」をインストールしたSurface Pro 3デバイスが、このバグの影響を受けるという。言い換えると、今回の新しいFast Ringテスター向けビルドにフィックスは含まれないが、新しい回避策と手動でインストールされるパッチを通して、この問題に対処することが可能だ。
この回避策では、いくつかの手順を実行して、コンピュータを起動させる必要がある。その後、この問題を適切に解決するため、Microsoftは手動でダウンロードしインストールすることが可能なパッチを開発した。
この対策は、いずれのビルドを搭載するSurface Pro 3にも有効で、マシンを再起動すると問題が解決する。手順とダウンロードリンクは、Microsoftの「Community」フォーラムに掲載されている。
「Build 16294」以降のビルドにはパッチが追加され、これらの回避手順の実行は不要となる予定だ。
Build 16291にも、複数のバグ修正が含まれる。具体的には、「Windows Update」のアップデート履歴に詳細が表示されない問題、「F12 Developer Tools」でタッチや高精度タッチパッドによるスクロールが正常に機能しない問題、PIN(暗証番号)のリセットに関連する問題などが修正された。
提供:Nate Ralph/CNET
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。