「Windows 10」、障がい者支援技術ユーザーへの無償アップグレードが終了へ

Ed Bott (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 吉武稔夫 (ガリレオ)

2017-11-06 13:11

 Microsoftの障がい者向け支援技術製品の利用者を対象とした「Windows 10」への無償アップグレードが、2017年12月31日に終了することを、同社が米国版ウェブページ上で通知した。

 Microsoftはサポート対象のWindows旧版の一般利用者に対してWindows 10への無償アップグレードを提供していたが、同キャンペーンは2016年7月29日をもって終了している。

 だが、Microsoftの支援技術製品を利用している個人に対しては、無償アップグレード期間が自動的に延長されており、これが無償アップグレードの「抜け道」として利用される例がみられた。この時、Microsoftの広報担当者は次のように説明していた。

「無償アップグレードの提供は、特定の支援技術のみに限定されるわけではない。Windowsで支援技術を利用しているユーザーは、無償アップグレードを受けることができる。しかしながら、支援技術を利用していないユーザーや無償アップグレードが受けられる提供期間を過ぎてしまったユーザーのための救済策として用意したものではない」

 Microsoftはここ1週間の間に無償アップグレードに関するページを改訂した。このページのFAQには、キャンペーンの終了日に関しては事前に発表すると記載されていたが、現在米国版では「2017年12月31日で終了する」と改訂されている。


支援技術利用者への無償アップグレードが2017年12月31日に終了すると記載されている。

 Twitterではあるユーザーが、この終了日はMicrosoftのアクセシビリティチームのアカウント「@MSFTEnable」による10月17日のツイートで最初に発表されたと指摘している。

 支援技術を利用しているユーザーへの無償アップグレード期間が延長された理由の一端は、Microsoftが2016年8月の「Windows 10 Anniversary Update」の一部として提供を予定し、変更点について強調していたWindows 10のアクセシビリティオプションに、当時まだ取り組んでいたためとみられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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