アイ・ティ・アール(ITR)は12月12日、国内のSIEM(Security Information and Event Management)市場の規模推移と予測を発表した。
これによると、同市場の2016年度の売上金額は39.8億円、前年度比13.7%増となった。また、2016〜2021年度の年間平均成長率は10.6%の伸びを予測している。
SIEM市場規模推移および予測
SIEMはネットワーク機器やアプリケーションなどからのイベント情報を統合して管理し、インシデント発生時の迅速な対応、不正の予兆の発見を実施するソリューション。
SIEM製品は、サイバー攻撃対策やインシデントの調査、原因分析、情報漏洩対策などでの導入が増加している。ITRでは、引き続きより高度化するサイバー攻撃対策への需要が拡大していることから2ケタの成長を予測している。
また、侵入されることを前提としたサイバーセキュリティ対策としてSIEMは重要性が増しているとしたうえで、今後はSIEMと合わせて、内部不正や法令対応も含めたガバナンス管理として機械学習やAIを活用したUEBA市場も急速に市場も拡大すると予測している。