シンガポール工業地域で不審行動や要注意人物を早期検知--NECが実証実験

NO BUDGET

2018-01-18 11:04

 NECは1月17日、シンガポールの主要な工業地域であるジュロン島とその近隣エリアで進めてきた防犯・警備対策の実証実験を完了したと発表した。不審な行動や要注意人物の早期検知、立ち入り制限エリアへの入場手続きの効率化などを可能にする。

 今回の実証実験は、シンガポールの産業・都市開発事業者であるJTCコーポレーションの協力の下、2016年9月から進められてきた。

 防犯カメラやマイクから得られる映像・音声情報を解析し、顔認証技術と組み合わせることで不審な行動や要注意人物などを早期に発見する。また、立ち入り制限エリアであるジュロン島に入場するバスの乗降口や窓などにセンサを取り付け、島外に設けられた実証実験用の検問所からジュロン島内への移動中に乗降口や窓の不正な開閉がないか監視する。

 自動車でのジュロン島への入場手続きには、生体認証技術を用いた専用端末を試験的に導入。検問所に設置された端末を入場者が車内から操作し、本人確認書類と顔・指紋情報を読み込むことで自動車から降りることなく入場手続きを完了する。

 なお、NECは1月9日に公共向けITサービスを手掛ける英Northgate Public Services(NPS)を4億7500万ポンド(約713億円)で買収すると発表している。NECはNPSが強みとする英連邦圏市場でのセーフティ事業の展開を視野に入れている。

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