SAS、AI実用化へパートナー施策「Viya Innovation Program」を推進

怒賀新也 (編集部) 2018年01月26日 17時36分

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 SAS Institute Japanは1月25日、2017年末に世界各国でリリースした、人工知能(AI)の実用化を加速するためのソフトウェア「SAS Viya 3.3」の導入を顧客に促すための施策を開始したと発表した。

 施策名は「SAS Viya Innovation Program」。SAS Viyaにより、AI技術をSASプラットフォーム上に統合。顧客が抱える多様な経営課題の解決を目指す。オープン性があり、各種システム環境と連携したアナリティクスアプリケーションを構築できるとする。

 プログラムでは、企業のAI実用化、デジタルトランスフォーメーションを支援するために、SAS Viyaの環境、サービス、グローバルナレッジの提供を行う拠点を設置する。パートナー各社や学術機関などと連携し、オープンイノベーションのための支援施策を推進する。

 SAS Viya Innovation Programを構成するのは次の5つの施策。

SAS Viya OPEN Innovation Lab Tokyo

 これまで一部の学生のアナリティクス学習・研究や、データサイエンティストの研究を支援してきたSAS六本木オフィスのラボスペースを拡張し、より多くの顧客、パートナーをサポートし、共同作業を可能とするワークスペースを開設する。ディスカバリーワークショップ、技術検証やベンチマークテスト、POC(概念実証)、新しいデータサイエンス技術の学習などのための環境を提供する。

SAS Viya Customer Advantage Program

 既存顧客向けにSAS Viyaの追加導入を支援する。既存環境のアセスメント、マイグレーション計画立案、サイジングやAI/アナリティクスによる経営課題解決のためのロードマップ策定支援など、SAS Viyaの導入により顧客がビジネスのデジタルトランスフォーメーションを推進するためのサポートを提供する。

SAS Viya Partners Innovation Program

 SAS Viyaとパートナー各社が保有するサービス、ソリューション、アプリケーションなどの資産を組み合わせることで付加価値を引き出す取り組みを、ディスカバリーワークショプ、実証実験、プロトタイピング開発などを通して検証し、開発を支援する。

SAS Viya OPEN Community Program

 アカデミア研究者、学生、企業のデータサイエンティスト、アプリケーション開発者などによって構成されるナレッジシェアリングコミュニティを支援する。また、Datathonなどのコンテストの開催により、アナリティクス・イノベーションの発信地としての役割を担う。

SAS Viya Training & Support Program

 AI実用化のノウハウを持つViya専任のエンジニアが、トレーニングやハンズオンワークショップを実施する。また、世界各国のSAS事業所と連携し、グローバル規模で蓄積されたSAS Viyaに関するナレッジをもとに顧客の技術的な課題解決やサポートを実施する。

 Viya Innovation Programへの参加パートナーは、アビームコンサルティング、伊藤忠テクノソリューションズ、ディーバ、NEC、日本情報通信、日立ソリューションズ、富士通、三菱総合研究所、三菱電機インフォメーションシステムズ。引き続き、今後のAI・アナリティクスの市場展開を見据え、クラウド事業者、AI事業者、アナリティクス・サービスプロバイダー各社との連携拡大を続けると強調した。

 2018年度のビジネス戦略を併せて話したSAS Institute Japanの社長、堀田徹哉氏は2017年度の業績を振り返り「すべての売り上げ指標で二けた成長を達成した」とコメント。金融業では保険と証券、デジタル革命が進展する製造業や小売り業が成長に大きく寄与したと話す。グローバルでは1月末に業績を発表する予定になっている。

 2018年度にかけてのハイライトとして、「各インダストリーの成長」「AI活用の加速とIoTソリューション導入の拡大」「リアルタイム化の加速」「パートナー連携の推進」「データサイエンティスト人材の育成」などを挙げた。

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