SAPは、スペインのバルセロナで開催中のモバイル見本市「Mobile World Congress」で現地時間2月26日、Appleの「iOS」向けのソフトウェア開発キット(SDK)である「SAP Cloud Platform SDK for iOS」のアップデートを発表した。新たな管理機能や、開発環境「Xcode」との緊密な連携を提供している。
また同社は「SAP Cloud Platform」サービスを利用するユーザーのために、消費ベースの商用モデルも導入した。
SAPによると、この新しい消費ベースモデルにより、集中型ダッシュボードからクラウドクレジットの取得やクラウドサービスの展開が容易にできるようになる。また透明性も向上し、企業はクラウドクレジットの消費や残量について、より詳細な統計データと分析情報の閲覧が可能になる。
Cloud Platform SDK for iOSは、企業がエンタープライズアプリをモバイル機器に拡張できるようにするツール。アップデートしたSDKは、SAP Cloud Platformの機能との連携を改善したほか、消費者向けのような使い勝手のよい体験を新たに提供している。さらにアップデート版は、モバイルアプリの画像認識など、「SAP Leonardo」サービスに対応するほか、アプリ内で「SAP API Business Hub」のAPIにアクセスできる。
またSAPによると、新しい分析管理機能により、モバイルアプリで「SAP S/4 HANA」、「SAP Cloud Platform Big Data Services」、「SAP HANA」ビジネスプラットフォームと連携したリアルタイムのデータ分析と視覚化を提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。