NECは3月1日、アジア太平洋地域の統括会社のNEC Asia Pacificが、シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ(OCBC)銀行のホランド・ビレッジ支店に顔認証システムを提供したと発表した。
同システムは、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用し、支店内のラウンジに来場したVIP顧客をリアルタイムに特定するというもの。これによりOCBC銀行では、システムに登録された顧客の好みの飲み物や雑誌を把握し、顧客の来店履歴に基づき適切なサービスを迅速に提供するなど、より個人に最適化された顧客体験の実現が可能になる。
また、顧客の来店目的やサービス向上のためのフィードバック情報を入力して次回の接客に生かすことや、システムに登録された情報から来店頻度など顧客の行動パターンを把握することも可能になるという。デジタルを活用したサービス向上の取り組みの一環として顔認証システムを採用するのは、シンガポールの銀行においてはOCBC銀行が初めてとのこと。