フィッシング攻撃を事前に検知する技術を開発へ--対策協議会と長崎県立大

ZDNET Japan Staff

2018-03-06 12:15

 フィッシング対策協議会は3月6日、長崎県立大学と共同でフィッシングサイトを早期検知する技術を研究開発していると発表した。研究経過を13日に東京・早稲田大学で開催される情報処理学会全国大会の2E-02セッションで発表するという。

 共同研究は2017年10月にスタート。攻撃者がフィッシングサイトに利用するURLやドメイン名の登録傾向を分析し、攻撃者が取得する可能性のあるドメイン名を予測することで、フィッシングサイト公開前に攻撃を検知する手法の確立を目指す。また、フィッシングサイト公開時に、攻撃に悪用された商標所有者へ迅速に通知するシステムの研究も進めているという。

 協議会では、引き続き予測アルゴリズムの精度向上や機械処理能力の向上にむけた開発を進めるほか、実際のフィッシングの準備行為に対しての検知精度を検証し、応用研究への移行と実用化を視野に研究を行う。研究結果は協議会会員やオブザーバーにも情報提供し、周知活動に役立てたい考え。

 情報処理学会での発表内容は、情報処理学会電子図書館でも公開することにしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

  5. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]