NECは3月15日、KDDI・Facebook・Singtelなど8社のグローバル通信事業者からなるコンソーシアムから大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SJC2(Southeast Asia-Japan Cable 2)」を受注したと発表した。日本・韓国・中国・台湾・香港・ベトナム・タイ・カンボジア・シンガポールの11拠点を結ぶルートで、2020年中に完成を予定している。
NECによると、SJC2は総延長距離約1万500kmの光海底ケーブルで、1波長当たり毎秒100Gbpsの最新の光波長多重伝送方式を採用する。また、最大設計容量は毎秒144Tbpsを想定している。
光海底ケーブル「SJC2」ルート図(出典:NEC)
同ケーブルの敷設により、広い帯域幅を必要とする人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、VR(Virtual Reality:仮想現実)などの活用に伴う東南アジア・東アジア間の通信需要の増加に対応する。さらに、各国のデジタル化や技術革新を促進するための中心的な役割を果たすことが期待されるという。
なお、同ケーブルの製造はNECの子会社であるOCCが担当する。