セゾン情報システムズは3月19日、データ連携プラットフォーム「DataSpider Servista」と、システムエグゼのテストデータ作成ツール「テストエース」との接続検証を実施したと発表した。
「DataSpider Servista」は、コーディング不要のデータ連携ソフトウェア。アダプタを介してクラウドやオンプレミス、ERPシステム、データベース上のさまざまなタイプのデータを接続できる。2017年3月末現在で国内外3000社以上に導入されているという。
「テストエース」は、テストデータ作成時のさまざまな課題を解決するテストデータ作成ツールで、上場企業や金融機関、生損保企業での利用実績が多数ある。個人情報を自動判定して最適なデータに変換することで、データの関連性を維持した本番データと同品質なテストデータの作成が可能。
今回の実証の結果、両ソリューションを組み合わせることで、多種多様なデータやシステムに存在する個人情報を含むデータの活用がより効率的に行えることが確認された。
「DataSpider」と「テストエース」の連携イメージ
今回の実証は、個人情報の活用が進む中で発生している「データ活用」と「安全・安心」のジレンマを解決することを目的としている。セゾン情報システムズとシステムエグゼでは、「DataSpider」の提供する多種多様なデータやシステムへの自在で効率的な連携処理と、「テストエース」の実現する匿名化技術の組み合わせが、このジレンマを解消する手段となるとしている。
両ソリューションの接続が適正な形で実施できると確認されたことで、ユーザーは、テストデータとして適切なシステム開発やウェブサービスが行えるだけでなく、個人情報を持ち出すことなくデータ分析とその結果の活用を行える。また、個人情報の懸念を無くした上で機械学習を実施する、あるいは外部へのデータ販売を行うなど、データの活用を今後さらに進めることが期待できる。
両社では同ソリューションの組み合わせを2018年度上期に金融・保険業を中心に60社以上への提案を実施し、同年度中に15社以上の採用を目指す。