GitLabは米国時間3月22日、競合するコードリポジトリサービスであるGitHubを利用している企業やオープンソースユーザーに対して、同社の継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー(CI/CD)ツールを利用できるようにした。
この統合により、GitLabのユーザーは、GitHubのコードリポジトリと連携させたGitLabのCI/CDプロジェクトを作成することができる。GitHubにコードがプッシュされると、GitLabのCI/CD作業が自動的に実行され、その結果がGitHubにポストされる。
GitHubには2700万人以上のユーザーがおり、自前のCIツールは持っていないものの、「Travis CI」や「CircleCI」など、いくつかのサードパーティーサービスとの統合機能を提供している。しかし、GitLabがユーザーに対して、ほかのソースコード管理プラットフォーム上でCI/CDを実行できる機能を提供したのはこれが初めてだ。
GitLabの製品責任者Mark Pundsack氏は、米ZDNetの取材に対して、同社の考えではCI/CDは「DevOpsによる変革を起こすためのコアコンポーネント」であり、今回の施策によって、より多くの開発者にリーチしようとしていると述べた。
GitLabは近年、DevOpsにフォーカスしたツールを提供してプラットフォームを拡大しており、今ではTicketmaster、Alibaba、ソニー、Intelなどの大企業にも利用されている。
Pundsack氏によれば、多くの大企業顧客は「GitLab CI」を標準的に利用しているが、依然として一部ソースコードの管理にGitHubを用いており、今回の新たなツールの提供は、これらの顧客に役立つはずだという。またGitLabは最近、GitHubを利用している顧客を抱えるセキュリティテスト関連企業Gemnasiumを買収したが、それらの顧客も、コードを移行しなくてもGitLabのCI/CD機能を利用できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。