GitLabのCI/CDツールがGitHubに対応

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-03-23 13:09

 GitLabは米国時間3月22日、競合するコードリポジトリサービスであるGitHubを利用している企業やオープンソースユーザーに対して、同社の継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー(CI/CD)ツールを利用できるようにした。

 この統合により、GitLabのユーザーは、GitHubのコードリポジトリと連携させたGitLabのCI/CDプロジェクトを作成することができる。GitHubにコードがプッシュされると、GitLabのCI/CD作業が自動的に実行され、その結果がGitHubにポストされる。

 GitHubには2700万人以上のユーザーがおり、自前のCIツールは持っていないものの、「Travis CI」や「CircleCI」など、いくつかのサードパーティーサービスとの統合機能を提供している。しかし、GitLabがユーザーに対して、ほかのソースコード管理プラットフォーム上でCI/CDを実行できる機能を提供したのはこれが初めてだ。

 GitLabの製品責任者Mark Pundsack氏は、米ZDNetの取材に対して、同社の考えではCI/CDは「DevOpsによる変革を起こすためのコアコンポーネント」であり、今回の施策によって、より多くの開発者にリーチしようとしていると述べた。

 GitLabは近年、DevOpsにフォーカスしたツールを提供してプラットフォームを拡大しており、今ではTicketmaster、Alibaba、ソニー、Intelなどの大企業にも利用されている。

 Pundsack氏によれば、多くの大企業顧客は「GitLab CI」を標準的に利用しているが、依然として一部ソースコードの管理にGitHubを用いており、今回の新たなツールの提供は、これらの顧客に役立つはずだという。またGitLabは最近、GitHubを利用している顧客を抱えるセキュリティテスト関連企業Gemnasiumを買収したが、それらの顧客も、コードを移行しなくてもGitLabのCI/CD機能を利用できるようになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]