NECは4月3日、ビッグデータ分析基盤「Data Platform for Hadoop」の機能強化と、業務課題をデータ分析で解決するプロフェショナルサービス「データインテグレーション・分析サービス」の提供開始を発表した。
Data Platform for Hadoopは、Hortonworks製の「Hortonworks Data Platform」と組み合わせ、ビッグデータ向けに最適化されたHadoopアプライアンス製品。大規模データの分散並列処理による高度な分析、構造化・非構造化データの一元管理を実現する。
今回の機能強化では、現在提供中の「データ蓄積・処理」機能に加え、新たに「データ収集」機能や、人工知能(AI)エンジンなどを活用した「データ分析」機能を提供する。データの収集から蓄積・処理、分析までの一括対応を可能にする。
データ収集機能は、リレーショナルデータベースのデータやログなどのストリームデータなど、多様なデータを容易かつ安全に取り込み、蓄積やリアルタイム処理のデータフロー設計も行う。
データ分析は、オープンソースのAIエンジンを活用し、顧客の特徴・用途に応じたデータ分析を行うもの。今後、同社のAI技術群「NEC the WISE」の分析エンジンとも連携する計画だ。
データインテグレーション・分析サービスは、Data Platform for Hadoopのリファレンスアーキテクチャをもとに、顧客のニーズに合わせて速やかなシステムの導入を支援する。サービス名と税別価格は次の通り。

Hortonworksとの協業強化も明らかにした。具体的には、既存のHortonworks Data Platformと「Hortonworks DataFlow」に加え、セキュリティ製品「Hortonworks CyberSecurity Platform」をはじめとする全ての製品・サービスを今後、NECから提供する。また、Hortonworksが展開する商用Hadoopディストリビューションの販売対象領域を、これまでのアジアと欧州の一部の国から全世界に拡大する。

Data Platform for Hadoopの強化ポイント(出典:NEC)