ソニーエンジニアリングは、オンライン録音スタジオアプリ「Jam Studio」のITインフラにAmazon Web Services(AWS)のクラウド基盤を採用した。サーバレスアーキテクチャで構築した。サーバーワークスが4月25日に発表した。
Jam Studioは、iPhoneなどで録音した演奏や歌をソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に投稿しながらユーザー同士が交流するもの。2017年11月にアプリを提供開始。他ユーザーの演奏にコメントを付けたり、自分の演奏を他の演奏に重ねたりすることができ、同じ時間や場所に集まることなく音楽を通じたコミュニケーションが可能。
アプリケーション部分はソニーエンジニアリングの内製、インフラ部分はサーバーワークスという体制で開発が開始された。サーバ側の処理はサーバレスサービス「AWS Lambda」とAPI管理サービス「Amazon API Gateway」を組み合わせ、データベースには「Amazon DynamoDB」を選択、ID管理には「Amazon Cognito」を活用している。
インフラ構成図(出典:サーバーワークス)
ソニーエンジニアリングでは、仮想サーバ「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」などを多数立ち上げることで、OSやその他のミドルウェアの運用管理に手間取ることを回避したいというニーズがあった。また、APIベースのサーバーレスの仕組みでのセキュリティや性能の確保も課題となっていた。