日本オラクルは7月24日、スタイルアクトが不動産データの管理にクラウド型データベース「Oracle Database Cloud」を導入したと発表した。
スタイルアクトは、事業の中核となる不動産データの管理と加工にパブリッククラウドを利用していた。しかし、データ量増加に伴い、既存環境における集計データの検索性能の低下が課題となっていた。また、データロードも長時間にわたるため、バッチ処理を夜間では終了しきれないことも度々生じていた。
こうした課題に対処する方法として、既存サービスのストレージ容量を拡張することが考えられたが、インスタンスサイズ当たりのストレージ容量に上限があるため、当初と比較すると2倍以上の月額課金となることが判明した。
そこで、既存システムに代わるソリューションを検討したところ、従来環境に比べて166倍の性能向上が見込めることや、データロード時間を大きく短縮できることなどから、Oracle Database Cloudの導入を決めた。同社では、将来的なデータ量の増加にも、CPUやストレージのサイズを個別に変更できるため、柔軟な対応が可能になることや、OSへの管理者ログインが可能なため、MySQLクライアントモジュールをインストールし、データ抽出がより容易になることなども評価している。