Adobe Systemsは米国時間9月20日、マーケティングオートメーションプラットフォームを手がけるMarketoを47億5000万ドルで買収することで合意したと発表した。Adobeにとって今回の買収は過去最大のものであると同時に、OracleやSalesforceと直接対決する姿勢がより鮮明になった格好だ。
Marketoは2011年に株式を公開したが、2016年にプライベートエクイティファンドのVista Equity Partnersに17億9000万ドルで買収されている。Vistaは、高い成長を遂げそうな企業を買収し、その後売却して利益を得る戦略で知られている。
今回の買収によってAdobeは5000近い顧客を得るとともに、B2Bマーケティングサービスのポートフォリオを拡充することになる。また同社は、2018年会計度第3四半期に6億1400万ドルの売上高を達成しているデジタルエクスペリエンス事業を拡大する機会を手にする。なお、デジタルエクスペリエンス分野は、同社が5月に16億8000万ドルで買収したMagento Commerceの主力分野でもある。
Adobeの最高経営責任者(CEO)Shantanu Narayen氏は「われわれは、『Adobe Experience Cloud』のアナリティクスやパーソナライゼーション、コンテンツソリューションをMarketoのリード管理や、アカウントベースのマーケティング、アトリビューション(分析)テクノロジと組み合わせることで、あらゆるマーケッターにトップレベルのプラットフォームを提供できるようになると確信している」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。