Adobeは米国時間5月21日、Magento Commerceを16億8000万ドル(約1800億円)で買収する計画を発表した。
MagentoのEコマースプラットフォームはAdobeのデジタルエクスペリエンス事業の一部となり、Adobeの顧客体験(CX)ツールを強化していく。Adobeはこうしたツールで、これまでにもコンテンツ作成やマーケティング、広告、アナリティクスなどの機能を提供している。
Magentoは2008年に創業し、カリフォルニア州キャンベルを拠点としている。デジタルコマースや注文管理、予測インテリジェンスのプラットフォームでB2BとB2C双方の顧客にグローバルにサービスを提供している。顧客にはキヤノン、Helly Hansen、Paul Smith、Rosetta Stoneなどを擁する。AdobeとMagentoは、Coca-Cola、Warner Music Group、Nestleなどの共通の顧客も抱えている。Magentoの年間総流通額は1550億ドル(約17兆円)超に及ぶ。
Adobeのデジタルエクスペリエンス担当エグゼクティブバイスプレジデントであるBrad Rencher氏は声明で、「Magentoによって、コマースを『Adobe Experience Cloud』に組み込むことで、Adobeはあらゆる瞬間を個人的なものにし、あらゆる体験でショッピングを促すことが可能になる」と述べた。
買収はAdobeの2018会計年度第3四半期に完了する見通しだ。買収後、Magentoの最高経営責任者(CEO)Mark Lavelle氏はRencher氏の直属となり、引き続きMagentoのチームを率いる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。