大日本印刷とNTTコミュニケーションズは10月3日、来店者が発言した内容や行動、属性に合わせて人工知能(AI)が商品を勧めたり、質問に対して回答したりできるセールスプロモーションツール(SPツール)を開発したと発表した。
AIで接客できるSPツール
このツールは、大日本印刷が流通・小売業の販促支援で培ってきた売場の演出ノウハウと来店者の動きを捉えるセンシング技術に、NTTコミュニケーションズの対話型自然言語解析AIエンジン「Communication Engine “COTOHA Virtual Assistant”」(COTOHA VA)を組み合わせたもの。
接客の仕組みは、来店者が商品台上の商品を手に取るとセンサが反応して商品台が発光し、テキストや音声での会話が始まる。会話の内容はチャット形式でディスプレイに表示されるだけでなく、「バーチャル店員」の口の動きに合わせて音声が流れる。ツールがセンシングカメラで来店者の属性を認識すると同時に、会話の内容や行動に応じてAIを使って一人ひとりの嗜好に合った商品紹介や質問への回答などの接客をデジタルで行う。
両社は今後、実店舗にSPツールを提供し、販売促進効果などの効果検証を2019年3月までに実施する。