中国に拠点を置く通信機器メーカーHuawei(ファーウェイ)は現地時間1月7日、ARMベースのサーバ向け最新プロセッサ「Kunpeng 920」を発表した。同社によるとKunpeng 920は、競合製品よりも低い消費電力と高い性能を実現しているという。
Kunpeng 920は最大2.6GHzで駆動する64のコアを中心に、8チャネルのDDR4と、2つの100G RoCEポートをサポートしている。同社によると、このプロセッサは電力効率が競合製品に比べて30%優れているという。
同社が実施したベンチマークテストでは、浮動小数点演算や分散ストレージ、ビッグデータ、ARMネイティブアプリケーションといった分野で性能向上が見られたという。
またHuaweiは、「TaiShan」というARMベースのサーバシリーズも発表した。
このシリーズには、「TaiShan 2280」と「TaiShan 5280/5290」「TaiShan X6000」という3つのモデルが用意される。TaiShan 2280は、2つのソケットと最大28基の2.5インチNVMe SSDをサポートする2Uベースのモデルだ。またTaiShan 5280/5290は、最大10ペタバイトのデータを格納できる4Uモデルだ。そしてTaiShan X6000は、2Uの4ノードサーバであり、同社によると1ラックに1万240のコアを収容できるという。
同社によると、「ビッグデータというシナリオにおいて、TaiShanサーバはメニーコアによる高い並行性とリソーススケジューリングを最適化することで、コンピュート性能を20%引き上げる」という。
「TaiShanサーバをベースにすることで、『Huawei Cloud』は弾力性のあるクラウドサービスとベアメタルサービス、クラウド電話サービスを実現することも可能になる」
これら新製品の価格や出荷時期については明らかにされていない。
なお、カナダのバンクーバーで現地時間2018年12月1日に逮捕されたHuaweiの最高財務責任者(CFO)Meng Wanzhou(孟晩舟)氏は、現在保釈中の身だ。
提供:Huawei
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。