PowerPointはオンラインビデオの挿入機能が加わった。「挿入」リボンから「ビデオ」→「オンラインビデオ」と選択するとURLの入力をうながされるので、YouTubeかVimeoの動画URLを入力すると、スライドに動画を挿入できる。だが、同機能のサポートページを確認すると、「再生にはInternet Explorer 11（IE 11）が必要」だという。
YouTubeやVimeoの動画挿入が可能に。ただし、スライドショーでの再生にはIE 11が必要
IE 11をアンインストールした環境でYouTubeの動画を挿入したプレゼンテーションファイルを開いてみると、確かにスライドショーを実行しても再生できなかった。先頃Microsoftが旧式のウェブブラウザ（IE 11）の使用を止めて、最新のウェブブラウザ（Microsoft Edge）への移行をうながしたことは記憶に新しい。
だが、次期Windows 10でMicrosoft EdgeはChromiumベースとなり、一方でPowerPointはIE 11が必要だという。どうにもちぐはぐな印象を拭い切れない。この他の変更としては、手書きの数式を清書する機能が加わり、ハイパーリンクの配色を自由に変更できる。
Outlookには、会議スケジュール設定時に会議を早めに終わらせるオプションが加わった。オプションダイアログの「予定表」→「予定表オプション」セクションに並ぶ「予定と会議を早く終了する」を有効にすると、1時間未満の会議に対して5/8/10分、1時間以上の会議に対しては5/10/15分早く通知する。
また、Wordでサポート済みだった読み上げ機能に対応し、メールの内容を音声で読み上げる。ただし、合成的な発声なので、オフィスなどで使う場面は少なそうだ。なお、こちらもオプションダイアログの「簡単操作」で「音声読み上げの表示」を有効にしなければならない。
会議を早く終わらせるオプションがOutlookに加わった
Accessには、データベースオブジェクトのタブを保持する機能、テキスト入力を容易にするズームボックスのサイズを変更した際に、そのサイズと選択したフォントを記憶するようになった。
Mac版を含むその他の更新
Mac版はバージョン16.21.19011500からバージョン16.22.19021100へ更新した。リリースノートによれば、トラックパッド上で指を動かすと、インク機能を使用できる機能がWord/Excel/PowerPointに加わっている。また、OutlookはGoogleアカウント認証の問題や予定表の同期に関する修正が加わり、Microsoft AutoUpdate 4.8にも各種修正が加わった。
iOS版はバージョン2.21（19010903）からバージョン2.22（19020201）に更新し、Word/Excel/PowerPointにおけるApple Pencil 2のサポートし、PowerPointでは選択できるペンの種類を増加させている。Android版もビルド16.0.11231.20088からビルド16.0.11328.20008へ更新し、Outlookのグループイベントを見やすく変更した。ウェブ版（Office Online）はExcel Onlineにブック内でコピー＆ペーストをサポートしている。
