「AI名刺管理」はAI+手入力で名刺を正確にデータ化する、以前からの機能。前職や異動による名刺変更にも1人の人物データに集約させ、同僚が接触した企業に関するニュース配信、打ち合わせ時のメモや議事録を共有できる「コンタクト情報共有」機能、次なる出会いをSansanが提案する「スマートレコメンデーション」機能を通じて、相手の紹介を同僚に依頼できる。
「同僚コラボレーション」は文字通り、同僚に連絡するメッセージ機能に加えて、新たに社内電話帳機能を搭載。同僚の特徴や得意分野も分かるため、執行役員 CPO 大津裕史氏は「部門や役職を超えたスマートなコミュニケーションが実現できる」という。
Sansan 執行役員 CPO 大津裕史氏
「顧客データHub」は社内の顧客情報管理システム(CRM)やSFAに点在するデータを統合させることで「データの価値に気付かせる」(大津氏)機能。独自の名寄せエンジンで各サービスに登録された顧客データを自動クレンジングし、MAツールと連携したアカウントベースドマーケティング(ABM)の実現や、SFAと連携した顧客情報のリッチ化が可能になるとSansanは説明した。これらは「Sansan Open API」を通じて顧客が自主的に連携する環境作りを伴うが、現在対応するソリューションは約50種類。
Sansanの主な機能
Sansanのダッシュボードは4月にリニューアルを予定している。同社は3月12日に帝国データバンクと共同研究契約を締結し、その結果は顧客データHubにも活用されることは確実だ。Sansanは一連の機能について「ビジネスが始まらない原因を解決する」(大津氏)とアピールした。