Microsoftのプログラミング言語「TypeScipt」の人気が上昇しており、Appleの「Swift」に続く順位についた。
TypeScriptはMicrosoftが2012年に発表した言語だ。JavaScriptのスーパーセットで、大規模アプリケーション開発を見据えたものとなっている。開発者の分析を行うRedMonkが米国時間3月20日に公開したプログラミング言語ランキングでは12位となった。
TypeScriptは2018年8月に発表された前回の調査から4つ順位を上げた。JavaScriptは首位となっている。TypeScriptの最新の順位は、RedMonkが「これまでで最も成長の速いプログラミング言語」とするSwiftの1つ下だ。
RedMonkのStephen O'Grady氏は、「TypeScriptは確かにJavaScriptと近いことや、オプションの静的型チェックなどの安全性を実現する機能からメリットを得ている。だが、機能だけではこのペースで大きく前進できない。成長中の幅広いプロジェクトに活用されているはずであり、これら全てが、TypeScriptの成長が目覚ましく、持続性のあるものとなっている理由を示している」と説明している。
RedMonkはGitHubでホスティングされているコードリポジトリやStack Overflowでのディスカッションを反映し、プログラミング言語の順位付けを行っている。ランキングは必ずしも言語の現在の使用状況を表わしているわけではないが、利用する開発者の多い2つのサービスからの指標の相関関係を用いることで、言語の採用について将来の傾向を予測できるとRedMonkは考えている。
TypeScriptよりも急速に成長している言語は「Kotlin」だ。Kotlinは前回から8ランクアップし、今回の調査では20位となった。O'Grady氏によると、Kotlinの成長速度はSwiftに次ぐレベルだという。
KotlinはGitHubの「2018 Octoverse」レポートでも、GitHubで最もコントリビューター人口が増えている言語となった。KotlinはGoogleが公式にサポートしているAndroidアプリ開発言語であることからAndroidのアプリ開発者に人気で、Googleによると「Google Play」で提供されているAndroidアプリのトップ1000のうち、27%でKotlinが使用されているという。
RedMonkが発表した最新のランキング上位は以下の通りとなっている。
- JavaScript
- Java
- Python
- PHP
- C#
- C++
- CSS
- Ruby
- C
- Objective-C
- Swift
- TypeScript
- Scala
- Shell
- Go
- R
- PowerShell
- Perl
- Haskell
- Kotlin
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。