NSSOL、データ活用の支援組織を設置--“DataOps”実現のためのメニュー体系化

藤本和彦 (編集部)

2019-04-17 16:24

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)は4月16日、データ活用に関する研究成果をメニュー化して企業に提供する「Data Leverage Center」をシステム研究開発センター内に設置したと発表した。データ活用のライフサイクルを継続していく仕組みとして「DataOps」を掲げ、その実現を支援するための組織と位置付ける。

 データから価値を継続的に生み出すには、分析だけでなく、収集・蓄積から分析結果の業務利用までの一連の流れが必要となる。しかしながら、データを活用するには大きく2つの壁を乗り越えなければならない、と執行役員で技術本部 システム研究開発センター所長の齋藤聡氏は話す。

NSSOL 執行役員で技術本部 システム研究開発センター所長の齋藤聡氏
NSSOL 執行役員で技術本部 システム研究開発センター所長の齋藤聡氏

 1つ目は蓄積から活用の壁。途中でとん挫することなく、蓄積したデータを活用することである。もう1つはデータ活用の改善と高度化に対する壁だ。データの活用をやりっぱなしで終わらせるのではなく、活用状況を分析して改善していくことが重要となる。

 こうしたデータ活用のライフサイクル管理を支える機能群をDataOpsプラットフォームとして統合し、2019年度中に提供を開始する予定だ。

 Data Leverage Centerでは、DataOpsプラットフォームをベースに研究所の成果や知見を支援メニューとして体系化し、各領域の専門家が連携しながら、データ活用の検討初期段階からワンストップで支援する。

 また同日、深層学習のモデル開発を効率的に行うための人工知能(AI)開発プラットフォーム「KAMONOHASHI」をオープンソースソフトウェア(OSS)として無償公開したと発表した。

 環境の構築や計算資源の確保、膨大なデータや履歴の管理など、AI開発には多くの副次的な作業がある。KAMONOHASHIはこれらの作業を効率化、自動化することで、AI技術者の本来の作業であるモデル設計やコーディングに集中できるようにする。

 Apache 2.0ライセンスの下、5月からGitHubでソースコードを公開する。オープンソースコミュニティーからのフィードバックをもとに継続的に機能強化を進めていくとしている。

 この他のデータ活用に関する取り組みとして、具体的なキーワードが思い浮かばなくても情報を探し出せる概念検索システム「Cogmino」や、報告書を自動でレビューするシステム「Lumisis」、現実世界をデジタル空間に再現してデータ活用などの試行錯誤を繰り返せるデジタルツイン基盤「Geminant」などが紹介された。

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