「リアルなアバター」が広げるVRコミュニケーションの可能性

Greg Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2019-05-04 08:30

 企業でバーチャルリアリティ(VR)を活用しようという試みは多いが、その中でももっとも早く弾みがつきそうなものの1つは、チームコラボレーションへの応用だ。地理的に分散したチームのメンバーが、ヘッドセットを着けて仮想的なミーティングに参加するところを想像してもらえばいいだろう。

 これは少々平凡に聞こえるし、当面はビデオ会議に取って代わることもないだろうが、VRは強力なコラボレーションを実現できる可能性がある。VRによる没入感の高い環境では、単にチームメンバーが仮想的に会えるだけでなく、リッチな3D表現と、可視化されたデータをリアルタイムで共有しながら作業を行うことができる。芸術家が仮想的な粘土を使って一緒に像を作ることもできれば、建築家が設計図から建物を生み出し、その場で協力しながら設計に関する意思決定を行うこともできるだろう。

 しかしリアルな体験のためには、ある重要だが見過ごしやすい課題を解決する必要がある。それは、どのようにして「Pixar以前のコンピューターアニメーション」のようにならない、リアルなアバターを簡単に作れるようにするのかという課題だ。

 4月に東京で開催された展示会「VR・AR・MR ワールド」では、ソフトバンクがVRを使ったコミュニケーション・ソーシャルプラットフォーム「EPIC LIVE PLAY」のデモを行っていた。もっとも魅力的だったのは、ユーザーのリアルなアバターを簡単に作れる機能だ。

 同社はこのテクノロジーを開発するために、パーソナルAI(PAI)を専門とする企業ObEN、AR/VRソーシャルプラットフォーム企業のSalin、人間の動きをキャプチャーしデジタル化する技術を持っているwrnchという3社の新興企業とチームを組んだ。

ObENの共同創業者Adam Zheng氏とアバター
ObENの共同創業者Adam Zheng氏と同氏のアバター

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