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仮想環境専用ストレージ「Tintri」に新DB統合機能--性能を保証して可視化

阿久津良和

2019-05-24 06:45

 ストレージベンダーの米Data Direct Networks(DDN)は2018年8月に仮想環境専用ストレージを開発するTintriを買収。2018年9月からTintri by DDNとして活動を開始している。

 DDNの日本法人であるデータダイレクト・ネットワークス・ジャパン(DDNJ)はTintriブランド製品戦略説明会を5月23日に開催。DDNJのゼネラルマネージャーであるRobert Triendl(ロベルト・トリンドル)氏は「数年前からビジネスの拡大を実現するため企業買収を重ねてきた。米国のRAIDやdotscience、Intel系ストレージ開発部門だったWhamcloudを買収してきた。そして昨年はTintri、2週間前にはSDS(ソフトウェア制御ストレージ)のNexentaも傘下に加わった」と説明した。

 新しいデータベース(DB)統合機能を開発したことが同日に発表された。リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)が仮想環境と物理環境のどこにあっても、性能の可視化や制御、予測が可能になるという。

 これまでDBの性能を保証するためのチューニングは、アプリケーション開発者やDB管理者、インフラ管理者を悩ませている問題と指摘されている。Tintriの新しいDB統合機能は、DBのインスタンス単位で制御し、性能に影響を与えるさまざまな要素への洞察(インサイト)を得られるとしている。

データダイレクト・ネットワークス・ジャパン ゼネラルマネージャー Robert Triendl氏
データダイレクト・ネットワークス・ジャパン ゼネラルマネージャー Robert Triendl氏
Tintri by DDN ワールドワイド営業マーケティング担当シニアバイスプレジデント Philip Trickovic氏
Tintri by DDN ワールドワイド営業マーケティング担当シニアバイスプレジデント Philip Trickovic氏

 大規模ストレージシステムのプロバイダーであるDDNだが、他企業の買収を重ねる理由として、テクニカルコンピューティングや科学研究におけるビッグデータ、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)&シミュレーション、深層学習をベースにした人工知能(AI)、アナリティクス、仮想環境といった事業拡大と傘下ソリューションのラインナップ拡充が背景にある。

 買収されたTintriの組織再構築責任者であり、Tintri by DDNのワールドワイドでの営業とマーケティングのシニアバイスプレジデントを務めるPhilip Trickovic(フィリップ・トリコビク)氏は、約1年前にDDNのトップと交わした企業買収について、「DDNはHPC領域におけるRolls-Royce級、Tintriも仮想化ワークロードの世界では引けを取らない。(デジタル業界)全体範囲の両極に立つ両社が手を結べば、中間点までカバーできる」と歓迎しつつも、「Tintriには規律が欠けていた」と吐露した。

 DDNによるTintri買収計画が進行する際、DDN経営陣へ提出した事業計画案は仮説に沿った内容だが、Trickovic氏は「ふたを開けると間違えていた」という。事業計画案では大企業顧客が半数が離れると予測したTrickovic氏だが、多くの顧客が継続契約し、利用も拡大しているという。

 買収直後となる2018年9月3日から、2四半期連続でTintriは収益を上げてきた。2018年第4四半期は300%の成長を達成。2019年も同様に推移していくと見ている。

 現在ワールドワイドで約150人を抱えるTintri by DDNだが、日本では旧ティントリジャパンの小野倫正氏をリーダーとして2019年中に人員を倍増する予定だ。グローバルではサポートやエンジニアの再雇用を予定している。

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