Box Japanは7月16日、ワークフロー自動化とビジネスプロセス管理を支援するツール「Box Relay」の国内提供を開始したと発表した。IT部門のサポートや管理がなくても、ユーザー自身がBox上でワークフローを構築し、ビジネスプロセスを自動化できる。
Box Relayは、米IBMと共同開発されたワークフローの自動化ツール。Boxのオプション機能として利用できる。これまでも簡易的なワークフロー機能は提供されてきたが、今回は新たにワークフローエンジンの強化やUI/UXの改善、イベントトリガーの拡充など、多くの機能を刷新してリリースした。
Box Relayの処理イメージ
IFTTTの入力と出力に対応し、連続かつ並行して発生するワークフローなど、複数の業務プロセスをサポートする。また、日付やドロップダウン、マルチセレクト、メタデータ属性などに基づいて、コンテンツを自動で処理することも可能になっている。SalesforceやPega、Nintexなどの外部ツールとの連携にも対応。ワークフローの履歴確認にリアルタイムで可視化できるダッシュボード機能も搭載する。
また、ビジネスユーザー向けに新たにデザインされたUIを採用する。IT部門のサポートなどを受けずにプロセスの実行・編集・実行が可能になる。Boxの画面上で承認やレビューといったタスクを表示できるため、割り当てられたタスクを一カ所で確認できる。モバイル環境からのフロー処理も可能。
Box Relayは有料版と無料のLite版を用意する。Lite版はワークフローのステップ数などに制限がある。
同社執行役員 マーケティング部長の三原茂氏は、「ファイル共有とコンテンツ管理に単一のプラットフォームで対応できるのはBoxだけ。Box Relayを加えることで、クラウド時代のECM(エンタープライズコンテンツ管理)を実現する」と強調した。