Boxは、同社の新たな戦略の先駆けとなる、ワークフロー自動化システムを発表した。
この新製品「Box Relay」のターゲットは、ServiceNowの事業領域と大きく重なっている。この製品の対象は、稟議や非構造化ワークフローなどの領域だ。
Boxが目指すのは、繰り返し行われる業務を自動化し、企業の業務にコラボレーション、セキュリティ、コンプライアンスのノウハウを活用することだ。同社の市場は、Box Relayによってコンテンツとコラボレーション管理プラットフォーム以外にも広がる可能性がある。
同社が「BoxWorks」カンファレンスで説明した新たな戦略は、顧客にコンテンツ、チームとのコラボレーション、簡単なワークフローに関する作業を1カ所で行える場所を提供するというものだ。
もう1つ注目すべき点は、Box RelayがIBMとの協力で開発されたということだろう。Box Relayを利用すれば、事業部門の担当役員や意思決定者が、あらかじめ用意されたワークフローや、カスタムワークフローの作成、追跡、管理を行うことが可能になる。BoxとIBMは、Box Relayをアドオン製品として販売する予定だ。
Boxの製品担当シニアバイスプレジデントを務めるChris Yeh氏によれば、この製品には「Microsoft SharePoint」やServiceNowの製品、EMCの「Documentum」などの製品やサービスと多くの点で競合するという。「しかしこの市場には、大きな隙間が残っていると感じた」とYeh氏は述べ、IBMとBoxはBox Relay開発に約1年間取り組んできたと付け加えた。
Box Relayの特長はつぎのようなものだ。
- ユーザーがカスタムワークフローや、サンプルを作成できる。IT部門の関与なしに、業務プロセスの自動化を行うことが可能。
- ワークフローをパートナー、供給業者、顧客にも拡大できる。
- ダッシュボード、電子メール通知、締め切りを追跡する機能などにより、業務管理にかかる時間を削減できる。
- Boxに保存されているコンテンツを利用できるだけでなく、Salesforce、Microsoftの「Office 365」、Adobe製品とも統合できる。
今後は、2016年第4四半期にベータ版がリリースされ、2017年前半に一般提供が開始される予定だという。
提供:Box
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。