オンラインストレージ「GigaCC」、上長承認機能を拡張--ワークフローを設定

NO BUDGET

2015-08-20 08:30

 日本ワムネットは、企業向けオンラインストレージサービス「GigaCC ASP」の新版を8月15日から提供。今回のアップデートでは、ファイルの誤送信・誤登録防止機能として企業で必要性が高まっている「上長承認」機能を拡張し、承認ワークフローを設定できるようになっている。

 企業ごとに異なる運用方針にあわせた柔軟な承認フローを実現し、重要データの流出を防止するフローをより多くの企業で利用できるという。同機能は、スタンダードプランのユーザーにはオプションとして、あるいはプレミアムプランの標準機能として提供される。GigaCC ASP(クラウドプラン)の税別費用は1Gバイト10アカウントで月額1万2000円から。


設定例1:ファイル送信時、複数の承認階層でそれぞれの承認者による承認でファイルを送信できる(ワムネット提供)

設定例2:ファイル共有時、設定されたすべての承認者による承認でファイルをアップロードできる(ワムネット提供)

 上長承認機能は、誤ったファイルの送信や登録を未然に防ぐことが目的。ファイルを送信、登録すると上長(承認者)に確認依頼が届き、上長(承認者)の承認後に送信先への受取通知メールを送信、共有領域にアップロードされ、利用者と上長(承認者)で二重にチェックすることになる。

 今回は、この機能が拡張され、承認階層や承認者を任意の数で設定、下位階層の承認を待たずに上位階層による承認など、さまざまな条件での承認を設定できるようになった。送信者による承認者の指定(ファイル送信時のみ)、承認者不在時の代理承認者の設定も可能。ファイル送信者や登録者は、承認状態も把握できる。

 新版では、利用者側の専用ディレクトリに履歴ログ(csv)を自動出力できる機能も追加した。管理者側で設定した出力条件に基づき、定期的に履歴ログを出力できる。ログを統合管理したい場合など、コマンドラインツールとの組み合わせでディレクトリに出力された履歴ログを然るべき場所に自動ダウンロードさせるような使い方もできると説明する。

 外出先のiOSアプリ上からも、ファイルやフォルダに対してコメントを付けられるようにもなっている。これにより、GigaCC上でのメンバー間のコミュニケーションを円滑化できるとメリットを説明している。

 GigaCC ASP/OFFICEは、2002年の発売以来、企業間でのファイル送受信、共有を安全、確実にできるできるツールとして製造や金融、サービス、流通、メディアなどの上場企業や大企業を含む、多くの法人や自治体などで採用実績を持つと説明している。

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