産総研、児童虐待対応支援システムに「さくらのクラウド」を採用

NO BUDGET

2019-07-25 15:59

 産業技術総合研究所(産総研)は、児童相談所の虐待相談対応を支援する業務システムを開発し、そのインフラ環境にさくらインターネットのクラウドサービス「さくらのクラウド」を採用した。

 同システムは、AI(人工知能)が過去事例の分析から虐待の深刻度や再発率などを予測し、児童相談所の迅速な意思決定を支援するもの。タブレット用アプリ「AiCAN(Assistance of intelligence for Child Abuse and Neglect)」と、クラウド上の計算サーバーとデータベースで構成される。

 同システムの構築プロジェクトは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業。日本コムシスが受注し、システム全体を設計した。タブレットはNTTドコモ、インフラはさくらインターネットが提供している。

システム概念図
システム概念図(出典:さくらインターネット)

 さくらインターネットは、タブレットとクラウドをつなぐデータ通信のほか、国内法を適用するため国内データセンターを用いたクラウド型のサーバーシステムを構築している。産総研が実施する実証実験では、サーバー管理、セキュリティ対策、システム運用を行う。

 同システムは、児童相談所がある自治体と共同実施する実証実験に用いられる。セキュリティに十分な配慮がなされたシステム要件や24時間体制のユーザーサポートが求められている。さくらのクラウドは性能、セキュリティ、保守運用の点で産総研の仕様を全て満たしているとして採用に至った。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

  5. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]