日本企業の海外人材採用を支援するフォースバレー・コンシェルジュ (フォースバレー) は、 将来日本で働く人々の育成に向けて韓国の永進専門大学校(ヨンジン)に日本就職プログラム「Connect Jobクラス」を開講する。7月24日に両者はMOU(Memorandum of Understanding:了解覚書)を締結した。
(出典:フォースバレー)
日本企業の人材不足は年々深刻化しており、特にITエンジニアは2030年に最大約79万人不足すると試算されている。そこでフォースバレーは、専門性を持った海外の学生に低学年のうちから日本語や就職先企業の業務を教える仕組みを構築した。
ヨンジンは実務型教育に定評があり、韓国国内の就職率は過去5年間1位を獲得しているという。同校は、ITや機械、観光など6つの学部にConnect Jobクラスを創設し、各学部から日本企業とフォースバレーが学生を選抜する。合格した学生に内定を出した上で奨学金を付与し、日本語教育など就職先企業を見据えた教育を学校の授業として実施する。企業は専門性と高い日本語力を兼ね備えた学生の早期囲い込みが可能になるほか、在学中から必要知識の研修や定期的な交流をすることができるとフォースバレーは説明する。
日本企業とのネットワークを持つフォースバレーと高い就職率を維持するヨンジンは、それぞれの強みを生かし、日本企業の雇用機会創出や韓国学生への就労機会提供に向けて連携していく。加えてフォースバレーは今後、Connect Jobクラスによる採用方法を韓国以外の国にも展開し、国内の人材不足解消に寄与するとコメントしている。