Teradataは10月22日、米国コロラド州デンバーで開催のプライベートイベント「Teradata Universe 2019」で、Google Cloudとの協業を発表した。既存のAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureに加え、Google Cloud Platformでデータ分析基盤「Teradata Vantage」が利用可能になる。
Google Cloud PlatformでTeradata Vantageが利用可能になる
Teradata Vantageは、Teradata DatabaseやAsterの技術を統合したソリューションとなる。分析機能の核に当たるTeradata SQL Engineや、180以上の事前構築済み・分析関数でデータ加工から可視化まで行うGraph EngineおよびMachine Learning Engineで構成される。分析言語はSQL以外にPythonやR、分析ツールなど複数に対応し、データサイエンティストやビジネスアナリストなど幅広いユーザー層をターゲットとする。
既にTeradata VantageをAWSとAzureでクラウドサービスとして提供している。今回、これにGCPが加わった。2020年に提供を開始する予定。
加えて、低価格クラウドストレージのネイティブサポートも発表した。具体的には、Amazon S3とAzure Blob Storageに対応し、将来的にはGoogle Cloud Storageのサポートも拡大する予定。Amazon S3、Azure Blob Storageを使用するデータレイクのデータを統合し、クエリを実行できるようになる。現在はプライベートプレビューで、2020年第2四半期に一般提供を開始する。
Hadoopの移行サービスも提供する。企業がHadoopから迅速かつ容易に移行するのを支援し、Hadoop環境を評価するプラットフォーム評価サービス、技術ソリューションとアーキテクチャーを提案する計画サービス、データやスキーマ、パイプライン、アプリケーションをVantageやクラウドオブジェクトストアなどの他のテクノロジーに移行する実装サービスを用意する。
TeradataはVantageのAs-a-Service化を掲げており、クラウドファーストによる大規模で複雑なアナリティクス環境の管理の自動化やシンプル化を進めている。その一環として、新たに従量制の課金モデルを発表。これによって使用したリソースの料金のみを支払うことができるようになる。AWS、Azureのユーザーを対象に2020年第1四半期の導入を予定。
ビジネスユーザーやビジネスアナリスト向けの新サービスとしては、「Vantage Analyst」と「Vantage Customer Experience(CX)」が発表された。
Vantage Analystは、データサイエンティストなどの専門家でなくても、コーディングなしで機械学習モデルを作成したり、セルフサービス型でデータ探索したりできるほか、反復可能なタスクをマウス操作だけで自動化するプロセスワークフロー、分析結果やベストプラクティスの共有機能などを備える。11月中旬のリリースを予定している。
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具体的には、一連の行動やイベントから洞察を引き出す「パス分析」、テキストベースのデータから感情などのパターンを発見する「テキスト分析」、特性に基づいて顧客データなどをセグメント化する「クラスター分析」、新たなデータを探索する「ラボ」、予測モデルを構築する「モデル」、反復可能で運用可能なプロセスを作成する「ワークフロー」の機能が提供される。テキスト分析とクラスター分析は、2019年第4四半期に利用可能になるとしている。
デジタル化の進展に伴い、顧客接点はますます複雑になる中、マーケティングテクノロジーや顧客データソースが増加している。Vantage CXは、マーケティング担当者や顧客体験(CX)専門家向けの分析ツール。顧客データを集約し、360度のビューを提供する。データから洞察を導き出す分析機能や、洞察を行動に変えるワークフロー機能などを備える。2020年第1四半期に一般提供を開始する。
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(取材協力:日本テラデータ)