損害保険ジャパン日本興亜は、代理店向けナレッジ検索システムを人工知能(AI)エンジンを活用したものに刷新し、本番運用を始めた。順次、全国の代理店へ導入していくという。AIベンチャーのグルーヴノーツが発表した。
新システム「教えて!SOMPO」には、グルーヴノーツが提供するクラウドAIサービス「MAGELLAN BLOCKS」の文書検索エンジンが用いられている。
MAGELLAN BLOCKSは、高度な自然言語処理技術を活用して独自に開発した文書検索エンジン。言葉の特徴ではなく文章全体の特徴をベクトル化することで、問い合わせに対して意味的に近い文章を瞬時に見つけることを可能にする。質問者は日常的に使っている言葉でチャットポットを通して問い合わせを行うことにより、適切な回答を検索できるという。

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MAGELLAN BLOCKSの検索精度は、実証段階で80%を超えたとしている。質問者が求める情報を一覧表示できるようになり、結果として回答までにかかる業務時間を削減しているという。
損害保険ジャパン日本興亜では、事故・保険金の各種手続き、関連法律・税務、販売方法に至るまで、さまざまな規程・マニュアル類・よくある質問・知識などを綿密に整備し、営業店・代理店に提供している。だが、各種コンテンツの中から、営業店・代理店が顧客からの照会に最適な回答を見つけ出すには、検索システムの高度化・効率化や適切な情報更新が求められていたという。
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