富士通、認証基盤ソフト新版--手のひらや指紋など生体認証を統合

藤代格 (編集部)

2019-11-19 07:15

 富士通は11月18日、企業内外のシステムにさまざまな生体を活用できる認証基盤ソフトウェアの新版「FUJITSU Security Solution AuthConductor V2」を発表した。

特長を5つで説明 特長を5つで説明
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 業務システムに手のひら静脈認証などを追加できる「FUJITSU Security Solution 本人認証基盤 AuthConductor Server」を強化。専用サーバー「FUJITSU Peripheral Device Secure Login Box」、さまざまなセキュリティデバイスなどでPCログオンに本人認証機能を追加する「FUJITSU Security Solution SMARTACCESS」、手のひら静脈認証ソフト「FUJITSU Security Solution PalmSecure LOGONDIRECTOR」を統合するという。

利用シーンが拡大する生体認証 利用シーンが拡大する生体認証
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 キャッシュレス決済やチケットレス、会員カードといった拡大する一般消費者向け用途、認証方式の統一や他システムと連携、利便性向上を図るビジネス用途双方の生体認証ニーズ拡大に対応するという。同日から販売、12月上旬から提供する。

 手のひら静脈認証は、手のひらの指以外の部分のパターンを読み取ることで識別する。体の中の情報なので盗まれづらい、万人不動で経年変化がなく高精度、読み取り機器との接触不要で衛生的などの特長があるという。

森氏
森氏

 大垣共立銀行(岐阜県大垣市)では、手のひら静脈認証でキャッシュカード不要でATMを利用できるようになっており、登録者は50万人を超えたという。富士通のパームソリューション統括部でシニアマネージャーを務める森樹久氏は、韓国のクレジットカード「Lotte Card」のセブンイレブンでの決済サービス「Hand Pay」や、韓国空港公社の国内線全14の空港での搭乗者確認サービスへの活用、ブラジルの銀行Banco Bradescoなど、代表的な導入事例をあわせて紹介。「国内外で広がっており、約60カ国、8200万人以上で利用されている」と広がりを語る。

利用シーンの一例
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