VMwareは米国時間1月21日、人工知能(AI)ベースのネットワーク分析を手がけるNyansa(本社:カリフォルニア州パロアルト)を買収する意向を明らかにした。買収手続きはVMwareの2021会計年度第1四半期に完了する見込み。条件は明らかにされなかった。
VMwareは、ネットワーク分析とIoTセキュリティ用のAIOps(Artificial Intelligence for IT Operations:IT運用のための人工知能)プラットフォームである「Nyansa Voyance」と「VMware SD-WAN by VeloCloud」を組み合わせる計画だ。VMwareは両製品を組み合わせることで、Wi-Fi機器やLAN機器にソフトウェア定義機能を追加し、企業のキャンパスや支店に向けたポートフォリオの拡充につなげられるはずだ。また、これによりユーザーは、ネットワークトラフィックやアプリケーションのパフォーマンスに関する包括的なデータを入手できるようになる。
VMwareのVeloCloud事業部門を率いるバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのSanjay Uppal氏は声明に、「Nyansaの買収によって、業界をリードするVMwareのSD-WANソリューションにおけるLAN/WAN配備のためのエンドツーエンドの監視およびトラブルシューティング能力が強化される」と記すとともに、「Nyansaは、ベンダーに特化した今日のソリューションが持つ短所の多くを解決する実績あるソリューションだ」と続けている。
Nyansaは2013年に創業。VMwareによると、Nyansaは現在、数千にのぼる顧客の拠点における2000万台以上のクライアントデバイスによるネットワークトラフィックを分析している。同社の顧客には、Tesla、Uber、Lululemon、Rooms To Go、GE Healthcare、サンフランシスコ国際空港、スタンフォード大学などが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。