日揮ホールディングスは、Pure Storage製オールフラッシュストレージ「Pure Storage FlashArray//X50」を採用し、本格稼働を開始した。同製品を提供したネットワールドが発表した。システムの提案・導入は、ネットワールドのパートナーである富士通エンジニアリングテクノロジーズが担当した。
日揮グローバルは、各エンジニアが使用する設計環境を専用の仮想デスクトップ環境「エンジニアリングVDI(eVDI)」で提供しているが、従来のHDDベースのストレージ環境ではVDIイメージの展開に時間がかかったり、レスポンスや計算処理速度に問題が生じたりしていた。FlashArray//X50によるストレージ環境の刷新により、従来環境のレイテンシーが平均約10〜20ミリ秒程度だったのに対し、新環境では1ミリ秒以内で性能は約10〜20倍アップし、快適に設計が行えるようになったとしている。さらにFlashArray//X50の圧縮・重複排除機能により、ストレージ容量を最大約18分の1に削減することに成功したという。同社では新しい環境のリソースにはかなり余裕があることから、今後社内で稼働するさまざまなストレージを統合するための基盤としても同製品を活用することを計画している。
またFlashArray//X50のスナップショット機能も高速で、クライアント約500台分のスナップショットをほぼ一瞬で完了するとしている。リストアも同様のスピードで行えるため、格段に安心感が高まったという。
運用管理については、FlashArrayにクラウドベースの管理ツール「Pure1」で運用管理作業を効率的に行うことにし、サポートプログラム「Evergreen Storage」とネットワールドの提供する保守サービスを組み合わせて、定期的に最新のコントローラーの無償提供・交換を行えるようにしている。
システム図(出典:ネットワールド)