Microsoftは米国時間4月2日、「iOS」と「Android」向けにモバイルアプリ「Power Apps」のプレビュー版を公開した。キャンバスアプリとモデル駆動型アプリの両方を利用できる。
提供:Microsoft
MicrosoftのPower Appsは、「C#」などのプログラミング言語の知識がなくても業務アプリを構築できる「ローコード」ツールの一例だ。
ユーザーはキャンバスアプリを使い、キャンバス上で要素をドラッグ&ドロップして、「SharePoint」や「Excel」のほか、他社製を含むさまざまなデータソースを統合できる。モデル駆動型アプリの場合、レイアウトはユーザーのために自動的に指定される。
新しいPower Appsモバイルアプリのベータ版は、この両タイプのソフトウェアを単独のアプリに統合して、キャンバスアプリとモデル駆動型アプリを1つのリストで提供する。
Power Appsのプログラムマネージャーを務めるKavishi Agarwal氏は、「現在1つのモバイル機器で、キャンバスアプリとモデル駆動型アプリを使用するには、異なる2つのモバイルアプリをインストールしなければならないため、非常に厄介だ」と説明した。
Microsoftは、Power Appsのモデル駆動型アプリを一新し、モバイル利用に適した応答性のよいユーザー体験を提供している。ジェスチャーに対応し、アニメーションを刷新したほか、すっきりしたレイアウトを採用した。
左上部にある3本線のナビゲーションメニューから、スライドアウト式のサイトマップにアクセスできるようにしたほか、全ページ右上に「Search and Quick Create」のために「+」アイコンを設置。またナビゲーションを改善したほか、ページレベルのコマンドは画面下部に用意した。
ユーザーは、モデル駆動型アプリをAndroid端末やiPhoneのホームスクリーンにピン留めして、ネイティブアプリのように利用できる。
Microsoftは2015年にPower Appsを発表した。ビジネスユーザーや開発者は、コードを書くことなく、カスタムのネイティブアプリやモバイルアプリ、ウェブアプリを作成できる。このサービスは同社のクラウド「Microsoft Azure」で稼働し、「Microsoft Graph」インターフェースを介して、「Office 365」のデータと連携する。
Googleも1月にシアトルを拠点とするAppSheetを買収し、ローコードプラットフォームを「Google Cloud」で提供している。
AppSheetは、「G Suite」やGoogle Cloudのほか、Office 365、「Salesforce」「Box」「Dropbox」などのデータソースと統合できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。