RedMonkの最新ランキングによれば、「Python」は「JavaScript」に次ぐ人気のプログラミング言語として、「Java」と同率の2位にランクインした。
Pythonが2位になったのは、GitHubとStack Overflowのデータを元に作成されているRedMonkのプログラミング言語ランキングが発表され始めてから、初めてのことだ。
Pythonは、RedMonkのランキングでは数年間4位だったが、3年前に初めて3位にランクアップした。
RedMonkのアナリストStephen O'Grady氏は、Pythonの順位が上がった理由として、汎用性、新しいワークロードやユースケースで利用されていること、一般的に手が届きやすいこと、使いやすさを挙げている。
RedMonkのランキングは開発者に対する影響力が大きいが、O'Grady氏はランキングの数字は「話半分に捉える」べきだと述べている。同社のランキングは年に2回作成されている。
Pythonは、TIOBEやIEEE Spectrumのものを含め、複数のプログラミング言語ランキングで順位を上げている。
Microsoftがメンテナンスしている「TypeScript」は、順位を1つ上げて「C言語」と同率の9位になった。O'Grady氏によれば、TypeScriptは再び15位まで順位を下げる可能性もあったが、「大量に存在するJavaScriptのコードベースと混在させられる」ことと、安全なコードを書きやすいという特徴のために開発者が増えているという。
また「Rust」は、Stack Overflowで技術的な課題について議論している開発者の間で人気があるが、順位には変化がなく21位のままだった。O'Grady氏が指摘しているように、Rustは、Googleが作った「Go」のように、コアインフラプロジェクト向けの用途で潜在的な可能性を秘めているが、現在の順位にとどまっているようだ。一方で、Goは順位を1つ上げて15位となった。
Pythonのライバルのようにみられている「R」は、データサイエンティストや研究者に人気のある言語で、今回は2つランクアップして13位に入った。しかしO'Grady氏は、これ以上順位を上げるのは難しい可能性があると予想している。その一方で、データアナリティクス分野でPythonの利用が増えていることは、Rの長期的な順位には影響を与えていないという。
「Rは特殊な用途に焦点を絞った言語であるため、この順位が事実上の天井である可能性が高い。その一方で、Rの用途がデータに取り組み、操作する人向けという事実上1つの分野だけに限られていることを考えれば、Rの人気は特筆すべきものだ」と同氏は述べている。