開発者がPython、JavaScriptなどいくつかの言語を学習しなければならないというのは変えがたい事実だが、残りの言語はどうか?たくさんの選択肢がある中、学ぶための努力に値する言語はどれだろうか?
開発者同士が質問したり教え合うことができるスタートアップCodementorは、わざわざ学ばなくてもいい言語のリストを作成している。同社のランキングは、コミュニティのエンゲージ、成長、雇用市場の3つの側面から決定したスコアに基づく(編集部注:Codementorは発表について、3つの側面に基づく評価をしたものであり、「名前の挙がった言語の有用性を過小評価したり、その価値を疑問視したりするものではない」と説明している)。
Codementorが集計した2018年版のワースト5言語はDart、Objective-C、CoffeeScript、Erlang、Luaだった。
2019年は、「おそらく第一の言語として学ぶべきではない言語」にフォーカスして調べた。そのため、もっとも人気がある言語上位3(JavaScript、Python、Java)は除外されている。
Codementorのデータから、2019年にわざわざ学ぶ必要のない言語はElm、CoffeeScript、Erlang、Lua、Perlが挙がっている。
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最低(ワースト)から最高(ベスト)までのリストを見ると、いくぶん驚きではあるが、Androidアプリ構築で人気のKotlinは18位から11位に上昇している。もっとも、Kotlinで書かれたプロジェクトの数が増えたことから、Microsoftが買収したりコードホスティングサービスのGitHubではKotlinは最も急成長した言語であることが分かっている。
一方で、Codementorのデータで「最も改善した」言語はDartだった。DartはGoogleで開発された言語だ。
CodementorはDartの改善について、Flutterが主な要因としている。FlutterはGoogleのモバイルアプリを開発するためのSDKで、単一のコードベースでiOSとAndroidアプリを構築できる。FlutterアプリはDartを使って作成されており、Googleが取り組んでいるOSであるFuschiaで重要な位置を占めている。
Flutterを後ろ盾にしたDartの上昇からいえることは、Googleの決定が開発者に大きな影響を与えるということだ。
一方で、Codementorの雇用市場に関するインデックスでは、Dartのスコアは高くない。だが、コミュニティーのエンゲージスコアは改善している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。