NECは、24時間連続稼働が求められる設備監視や医療機関での利用に適したファクトリーコンピューターのエントリーモデル「FC-PMシリーズ」の新製品3機種「FC-P34W」「FC-P36K」「FC-P31X」を発売した。今後3年間で2万4000台以上の販売を目指す。
「FC-P34W」
新製品では、SSDの採用や新たにWindows Serverをプリインストールしたモデルを追加し、処理性能を向上させている。また、従来機種と同様に3年間の長期供給と、供給終了から最大10年間の長期保守を適用する。
データ処理性能の向上では、FC-P34Wはインテル Xeon プロセッサー E-2124G(3.40GHz)、FC-P36Kはインテル Core i3-8100 プロセッサー(3.60GHz)、FC-P31Xはインテル Celeron プロセッサー G4900(3.10GHz)をそれぞれ採用。筐体サイズを変えずに、処理性能を従来比で1.3倍向上させた。また、従来のHDDに加えて、SSD(SATA240GB/500GB)搭載モデルを用意し、FCシリーズとして初めて拡張スロット部分へのNVMeSSD(M.2型:100GB)実装にも対応した。
OSプリインストールモデルのFC-P34Wでは、従来のクライアントOSに加え、エントリーモデルでは初のサーバーOSを提供する。IoTの発展に伴い、肥大化したデータの分散処理やセキュリティ対策などに向け、IoTシステムにおけるオンプレミスサーバーとしての利用も可能だ。
耐環境性は高信頼設計(長期供給部材の選定など)を前機種から継承するとともに、空冷効果の高い筐体構造により安定した24時間連続稼働が可能となった。
税別価格や出荷開始日は下記の通り。