編集部からのお知らせ
令和時代のCIOとは?
「ニューノーマルとIT」新着記事一覧

豪研究チーム、インターネット速度で世界記録--1秒でHD映画1000本を転送

Eric Mack (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)

2020-05-25 11:33

 オーストラリアの研究チームが、1枚の光チップからインターネット経由でデータを転送する速度の世界新記録を達成したと発表した。このシステムは、わずか1秒でHD映画を1000本ダウンロードできるという。

提供:Monash University
提供:Monash University

 「かつてないほど多くの人が、リモートワークや社会的交流、ストリーミングにインターネットを利用していることから、インターネットのインフラが2~3年後にどの程度持ちこたえているかが、現時点で少しばかり予見できるようになった。そこで明白になったのは、インターネット接続の性能を拡張可能にする必要があるということだ」と、豪モナシュ大学のBill Corcoran博士はプレスリリースで述べた。

 Corcoran氏率いるモナシュ大学、スウィンバーン大学、ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)の研究チームは、単一の光源から44.2Tbpsのデータ速度を実現した。研究成果は5月22日、Nature Communicationsに掲載された。

 この画期的な成果のカギを握るのは、レーザー光80本に相当する小型のデバイスで、マイクロコーム(micro-comb)と呼ばれる。研究チームはこれを、「シングルチップから照射される高品質な赤外線レーザー数百本で構成された虹のように動作する」と表現している。

 この小さな虹を構成するそれぞれの光のストリームが、独立した通信チャネルとして動作する。

 このマイクロコームは、オーストラリアで既存の光ファイバーネットワークインフラを使ってテストされた。研究チームによると、この新技術は世界中で必要なブロードバンド性能を拡張できる可能性があるという。

 Corcoran氏は、「Netflixだけの話をしているのではない」とし、「このデータは、自動運転車や将来の輸送機関で利用できるかもしれない。また、医療や教育、金融、eコマースなどの業界で役立つかもしれない」と述べた。

 ただし、研究チームが自国で記録した驚くような速度を実社会で再現するには、ネットワークインフラの他の部分をアップグレードする必要があるだろう。それでも研究者らは、このプロジェクトによって毎秒数百GBから毎秒数十TBへの高速化も可能だとして期待している。

 RMITのArnan Mitchell教授は、「初期段階では、これはデータセンター間の超高速通信にとって魅力的なものになるだろう。だがその後、この技術が十分に低価格化かつ小型化すれば、世界中の都市で一般向けに商用展開される可能性があると考えられる」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]