Microsoftは、「Windows Insider」プログラムの運用を見直すことを明らかにした。同社は米国時間6月15日、「Windows 10 20H2」と「Windows 10 21H1」のテスト開始に先駆けて、同プログラムの見直し内容を発表した。
提供:Microsoft
Windows Insiderプログラムの責任者であり、主席プログラムマネージャーリードのAmanda Langowski氏は、この日に投稿したブログ記事で、「私たちは、ビルドの頻度を重視する現在のリングモデルから、ビルドの品質を重視し、並行してプログラミング作業を進めている体制に合った、新しいチャネルモデルに移行する」と述べている。
MicrosoftはWindows Insiderプログラムの各リングの名称を、Office Insiderのテストリングと同様の形で変更する。
ファーストリング(とスキップリング)は、6月中に「Devチャネル」に変更される。また、スローリングは「ベータチャネル」に、リリースプレビューリングは「リリースプレビューチャネル」になる。
各チャネルが対象としているグループは、基本的にこれまでと同じだ。Devチャネルは最先端の技術を試したい技術指向のユーザー向けのもので、ベータチャネルはアーリーアダプターや特定の新しいリリースに関するフィードバックを行うITプロフェッショナル向け、リリースプレビューチャネルは安定性やリリースの検証を必要としている人向けだ。
Microsoftによれば、Devチャネルに提供されるビルドは、特定のWindows 10のバージョンに対応したものではないという。このチャネルでテストされる機能が、どのビルドやリリースに採用されるか決まっていない。一方、ベータチャネルとリリースプレビューチャンネルには、特定の機能アップデート(例えば20H2や21H2など)と結びついたビルドが提供される。
各リングに所属している参加者は、特別な作業を行わなくても自動的に新しいチャネルに移行する。手動でチャネルを変更することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。