日本航空(JAL)とブリヂストンは5月、大阪国際空港を拠点にJALグループの地域路線を運航するジェイエア(J-AIR)の航空機を対象に、タイヤの摩耗予測技術を活用した航空機の整備作業を開始した。
航空機用タイヤは、機体の速度と重量を支えながら離着陸を繰り返すという過酷な条件下で使用される。通常、数百回の離着陸を繰り返すたびに新しいタイヤに交換する必要があるという。また、使用環境によってタイヤの摩耗度が異なるため、突発的なタイヤ交換や交換時期の集中が発生していた。
今回、JALとJ-AIRが持つ航空機に関する知見とフライトデータ、ブリヂストンの持つタイヤに関する知見とデジタル技術を活用した摩耗予測技術を使い、タイヤの交換時期を予測できるようになった。
よい精度の高い計画的なタイヤ交換が可能になったことで、ホイールやタイヤの在庫削減や整備作業の効率化などが期待されている。また、生産・使用の過程で二酸化炭素の排出量を削減することで「地球との共生」へとつなげていくとしている。
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