物流システムに関するコンサルティングとエンジニアリングなどを手掛けるダイフクグループは、電通国際情報サービス(ISID)の統合HCM(人材管理)パッケージ「POSITIVE」を導入し、タレントマネジメント、人事、給与、就業などの各システムを統合した。
POSITIVEは、基幹人事システムの主要機能である人事、給与、就業管理やワークフローに加え、タレントマネジメント、モバイル対応など広範な機能を網羅した大手企業向けパッケージで、人事シェアードサービスの基盤システムにも多く採用されている。
今回構築したシステムはダイフクの戦略的人材マネジメントの基盤となるもので、国内グループ会社を含む従業員約4000人を対象に本格稼動を開始している。
従来、ダイフクグループでは、勤務登録と工数登録が別システムで管理されていたため、従業員やその上長がそれぞれのシステムで乖離チェックを行っていた。POSITIVE 導入後はその作業が不要になり、就業管理に関する作業負荷が大幅に下がった。また人事部門が行っていたデータの二重登録作業やデータ不整合のチェック作業、データの分散による複雑な集計作業が改善され、約3割の業務量が削減されたという。
このほか、人事関連の申請が全て電子化され、印刷や押印の必要がなくなり、コロナ禍におけるリモートワークにも貢献できた。
今後は、従業員が持つ高い専門性や強み、培ってきた業務経験などの膨大な人事データを統合管理できる基盤を最大限に活用し、人的資源の有効活用や人材育成に生かしていく予定だ。