「GAFAは市場支配力を濫用」、米下院司法委員会が調査報告書を公開

Richard Neva Queenie Wong Corinne Reichert (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2020-10-07 08:00

 UPDATE米下院司法委員会の反トラスト小委員会は米国時間10月6日、Facebook、Amazon、Google、Appleに対して続けていた各社の商慣習などに関する調査の結果をまとめた報告書を公開した。450ページに及ぶこの報告書の中で、同小委員会は4社が各々の「支配力を濫用」しているとして批判している。16カ月にわたったこの調査では、7月に数時間に及ぶ公聴会も開かれ、FacebookのMark Zuckerberg氏、AmazonのJeff Bezos氏、AppleのTim Cook氏、AlphabetのSundar Pichai氏が証人として出席した。

各社のロゴ
提供:Andrew Hoyle/CNET

 この報告書では、よくGAFAとも称されるハイテク大手4社の商慣行について、かつての「石油王や鉄道王の時代」に見られた市場の独占行為になぞらえて説明している。

 そして、「これらの企業は明らかなメリットを社会にもたらしたが、Amazon、Apple、Facebook、Googleの優位性には代償が伴ってきた」「これらの企業は一般的に、マーケットプレイスを運営しつつその中で競争している。その立場から、他社には一連の規則を課しながら、自らは別の規則に基づいて行動することができる」と記している。

 小委員会によると、例えばFacebookは、競争上の脅威を探し出してそれらを買収するか、模倣するか、「潰す」などの「反競争的なビジネス慣行」によって、支配力を維持したという。

 AppleとGoogleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。Amazonは報告書の内容に反論し、小委員会の意見は「誤っている」とした。Facebookは同社が「アメリカン・サクセスストーリー」であり、競争には参加していると述べた。

 【追記:10月7日午前9時50分】AmazonとFacebookのコメントを追記しました。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

  5. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]