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レガシーとクラウドを統合--データ連携クラウド「Boomi AtomSphere」の可能性

阿久津良和

2020-11-20 06:15

 Dell Technologies傘下のBoomi(ブーミ)は11月18日、日本における成長戦略を説明する記者説明会を開催した。同社はクラウドベースでシステム間のデータを連携させる“Integration Platform as a Service(iPaaS)”の「Boomi AtomSphere」を2007年にリリースし、2010年にはDell TechnologiesによるBoomiを買収を受け、2017年に日本市場に進出している。

 同社 アジア太平洋日本担当バイスプレジデント Ajit Melarkode(アジット・メラコーデ)氏は日本市場について「重要なビジネス市場。日本独自のパートナーネットワークを充実させていく」と今後の展望を語った。同日付で国内事業を統括するカントリーゼネラルマネージャーに、元日本マイクロソフトの堀和紀氏が就任した。

レガシー環境とクラウドの統合に有効

 IDGが2018年12月に発表した調査結果によれば、51%のITリーダーがデジタルトランスフォーメーション(DX)を中断・放棄し、64%がレガシーシステムが最大の障壁だと認識しているという。調査結果を引用しつつ、Melarkode氏は「日本市場は内製コードを抱え、レガシー環境を重視してきた。グローバル化に伴って海外企業が進出し、日本企業はクラウドとレガシー環境の統合が求められている」と指摘した。

 同社はBoomi AtomSphereがデータやプロセス、サービス指向アーキテクチャー(SOA)、アプリケーションなどを統合するクラウド統合プラットフォームであり、レガシー環境を抱えつつもDXを求められる日本企業に有益と強調する。

 Melarkode氏は「統合時は部門間や地域をつなげるだけでは十分ではない。統合提供を実現するためのマスターデータやデータカタログが欠かせない。(2017年のManyWho買収などでもBoomi AtomSphereは)社内で使われており、DellとEMCの統合にも用いられた。日本企業がグローバルに展開する際もレガシーなアプリケーションの管理に役立つ」とアピールした。

 DellとEMCの統合では50以上のシステムを2年で統合し、統合コストを75%削減。システム統合基盤の標準化と集中管理、営業データの統合や可視化で売り上げ増を実現したと説明。また、Forresterが2018年11月に調査した結果によれば、6~12カ月、開発者14人を要したプロジェクトを3人40日まで短縮できるという。

Boomi AtomSphereを核としたBoomiプラットフォーム Boomi AtomSphereを核としたBoomiプラットフォーム
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Boomi 日本カントリーゼネラルマネージャー 堀和紀氏
Boomi 日本カントリーゼネラルマネージャー 堀和紀氏

 Boomiの日本カントリーゼネラルマネージャーに就任した堀和紀氏は、日本企業がDXを推進する上で「複数のクラウドを利用して、対応可能な部分からレガシーシステムへ移行、複数のシステムを統合したデータ連携と集約。各システムをAPIで公開し、コスト問題や人材難を解決するため、迅速な需要に対応するローコード開発が加速」する可能性が高いと推察する。

 全世界で1万2000社が利用し、97%が継続利用を選択するBoomiだが、国内では東京電力と中部電力の火力部門が独立したJera(中央区)がレガシー環境とインフラストラクチャーの統合に用いている。2カ月で重要なインターフェースの移行を完了させ、Boomiの説明によれば「他のiPaaSと比較して3分の1の開発期間という試算を得た」(堀氏)

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