セゾン情報システムズは5月12日、オンライン説明会を開催。同社のファイル連携ミドルウェア「HULFT」に加えてデータ連携ミドルウェア(企業アプリケーション統合=EAIソフトウェアとも呼ばれる)「DataSpider Servista」とクラウド型データ連携サービス(Integration Platform as a Service:iPaaS)「DataSpider Cloud」のアップデート内容を解説した。
マーケティング部 部長 野間英徳氏は「お客さまのヒアリングを踏まえると、1990年代に始まったスクラッチ開発は2000年少し前からパッケージ導入で基幹システムに移行した。2010年前にはERP(統合基幹業務システム)による一元管理も増えたが、(業務最適化は)難しいという声もあがり、スクラッチ連携やパッケージ連携という話が多い」と業務システムの変遷をたどりつつ、HULFTやDataSpiderによるデータ連携ツールの重要性を強調した。
セゾン情報システムズ マーケティング部 部長 野間英徳氏
2001年6月にリリースしたDataSpider 1.0から始まり、2015年度にはDataSpiderを中心とした顧客のデータ連携を支援するリンケージサービスを開始。2017年1月にはクラウド版となるDataSpider Cloudをローンチしている。
セゾン情報システムズによれば、オンプレミス版のDataSpider Servista国内外導入実績は3000社以上(2019年8月末時点)に達した。デンソーはDataSpider ServistaとHULFTでグローバルデータ連携基盤を構築。各国への影響を最小化しつつ、開発生産性向上とガバナンスを強化に成功している。
東急ハンズもDataSpider Servistaでシステム間のデータ連携を内製化することで、開発委託費の圧縮とデータ活用の自由度を高めた。日立造船もIoTプラットフォームのデータ連携基盤にDataSpider Servistaを採用している。
DataSpider Servista/Cloudは、ERPやビジネスインテリジェンス(BI)といったシステム間連携のほかにExcel入力やメール配信などの自動化、基幹システム入れ替え時のデータ移行やデータ同期、オンプレミスとクラウド間、あるいはクラウド同士の連携に用いられる。