データアナリティクス分野のスタートアップStarburstは米国時間1月6日、シリーズC資金調達ラウンドで1億ドル(約110億円)を調達したと発表した。評価額は12億ドル(約1240億円)となった。同社は12カ月で1億6400万ドル(約170億円)を調達したとしている。今回のラウンドはAndreessen Horowitzが主導し、すでに投資していたCoatueやIndex Venturesのほか、Salesforce Venturesが参加した。
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提供:QuinceCreative
Starburstのプラットフォームは、オープンソースの「Presto」プロジェクトをベースとしており、エンタープライズ対応ディストリビューションも提供している。PrestoはFacebookで開発されたが、2020年9月22日時点で開発に携わった4人全員がStarburstのチームにそろった(3人はStarburstの共同創業者で、その後4人目が加わった)。「PrestoSQL」は、Facebookが「Presto」を商標登録したことを受け、最近「Trino」に改名された。12月27日に書かれたブログ記事では、名称変更の詳しい経緯が述べられているほか、Trinoのエコシステムに勢いがあることがPrestoとの比較で説明されている。
Starburstの最高経営責任者(CEO)Justin Borgman氏は過去に、SQL-on-Hadoop技術を有するHadaptを創業している。Hadaptは2014年にTeradataに買収されている。Starburstは2017年に創業された。データソースに依存しないPresto技術の企業となっている。
デーレイクエンジンのDremioも同日、資金調達について発表している。この日、データレイク陣営の2企業が合わせて2億3500万ドル(約240億円)の調達を発表したことになる。2社が自己申告している評価額は、合計で22億ドル(約2270億円)だ。投資家がデータレイクモデルのメリットを把握していることは明らかであり、ウォール街に評価されているSnowflakeのクラウドデータレイクのアプローチに問題なく対抗できると考えているかもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。