スーパーマーケットチェーンのライフコーポレーション(東京都台東区)と日本ユニシスは1月19日、人工知能(AI)による需要予測で自動発注を行うシステム「AI-Order Foresight」を共同開発したと発表した。2月までにライフ全店舗に展開する。
AI-Order Foresightは、販売実績や気象情報・販売計画などの各種データから、日々の店舗での商品発注数を自動算出する。2018年から共同で研究開発と店舗での実証を進めきたという。
ライフコーポレーションは、冷蔵を要さない食品を対象に自動発注システムを導入していたが、牛乳など販売期間の短い日配品を対象とする高精度な自動発注システムの導入には至らず、従業員が手作業で膨大な時間をかけて発注数を毎日算出していた。今回は日配品の発注数の算出数もシステム化される。加えて、従来のシステムは人が日常的に予測モデルを調整して精度を維持していたが、今回はAI自動チューニング機能によってメンテナンスフリーで自動発注できるようになる。
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響による激しい需要供給変動においても、商品欠品・廃棄ロスの悪化を防ぎ、適切な発注量の計算が実施できていることを確認していると説明。システム導入で対象商品の発注作業時間を5割超削減し、顧客対応の強化や従業員の業務環境の改善、欠品や廃棄の削減を実現させるとしている。
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