IDC Japanは、国内産業用ネットワーク機器市場予測を発表した。これによると、同市場の2021年の前年比成長率は7.8%と予測される。その後も同程度の成長率で成長を続け、2020~2025年の年平均成長率(CAGR)は7.0%と安定した成長を見込んでいる。
国内産業用ネットワーク機器市場 売上額予測、2019〜2025年
工場、プラント、輸送機械といった一般的なオフィスとは異なる環境で用いられ、耐環境性能の高い産業用ネットワーク機器の市場は、2018年、2019年と二桁成長を続けてきたが、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響から免れることはできず2.2%とわずかな成長にとどまった。
しかしIDCでは、根源的な成長エンジンである産業機器のネットワーク化に対する必然性は揺らいでいないとし、2021年後半からは産業用ネットワーク構築プロジェクトの回復を見込んでいる。また同社は、産業用ネットワーク機器ベンダーに対し、産業用ネットワーク管理ソリューションの強化を、ネットワーク自動化/高度化とネットワーク管理促進の両面からアプローチすべきであると指摘している。