ソフトバンクロボティクス(港区)は、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の会話エンジンに人工知能(AI)を活用したチャットボット「Rinna Character Platform」の新プラットフォームを採用した。運用効率と耐障害性の改善、顧客満足度の向上を図るという。8月20日、rinna(渋谷区)が発表した。
Rinna Character Platformは、AIを活用したチャットボットキャラクターが開発できる、2020年3月に高校を卒業したという“元女子高生AI”「りんな」の技術を活用した法人向けのプラットフォームサービス。Pepperには2019年から採用されているという。
2021年1月に発表、春にリリースした新バージョンでは、rinnaが新開発したチャットエンジン「Style Transfer Chat(STC)」を統合。
大規模会話データから構築した事前学習済みモデルに、キャラクター性を反映した少量の会話データの追加学習で「STC」モデルを構築可能。作り上げたいキャラクターの性格、口調などを反映した自由会話ができるという。

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外部サービスとの連携も強化。さまざまなアプリの更新情報を他のアプリに通知できる「WebHook」フィルターを活用すれば、ユーザーが自由にカスタムできるという。
どのような言語での開発にも対応でき、従来から搭載する不適切な発言を防ぐ機能も引き続き提供。キャラクターの個性を発揮しながら、企業が安心してビジネスに利用できるAIキャラクターの作成環境を提供するとしている。

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チャットボットの各モジュールを小さくシンプルにしつつ、カスタム機能とチャットボットサーバーを分離。耐障害性とセキュリティが向上するという。
ソフトバンクは6月、Pepperの生産を停止する一方で、販売やサポート、保守は継続すると説明していた。