サイバートラストは9月16日、Linuxディストリビューションの最新版「MIRACLE LINUX 8.4」を10月4日にリリースするともに、同日からMIRACLE LINUXのOSライセンスを無償で公開すると発表した。
MIRACLE LINUX 8.4は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.4をベースに開発され、CentOS 8とバイナリ互換を維持されている。CentOSについては、CentOSプロジェクトが今後、最新版のRHELを先行する「CentOS Stream」に比重を置く方針を示しており、安定・長期利用に対する懸念がユーザーの間で示されている。
サイバートラストは国産のLinuxディストリビューションを20年以上手がけ、さまざまな分野、用途でメンテナンスやサポートも提供していると説明。MIRACLE LINUX 8.4では、CentOS 8から移行するためのツールを利用して、CentOS 8ユーザーがOSを再インストールしたり最新版にアップデートしたりすることなく、スムーズにMIRACLE LINUXへ移行できるとしている。
希望する企業ユーザーには有償サポートサービスも提供するとし、障害解析や技術問い合せ、移行対応などの標準メニューと、大規模環境のサポートなど個別メニューを用意しているとする。